【1型糖尿病】病院を変えるときに気を付けること

こんにちは、KUTANECOです。

1型糖尿病になって5ヶ月頃、かかりつけの病院を変更しました。

病院を変えたことで、これまでの診察方法などがガラッと変わり、戸惑うこともありました。

そんな私の体験をもとに、1型糖尿病でこれから病院を変えようという方へ、変更時に気を付けるべき点やこれまでとどう変わったかをまとめたので、参考にしてください。

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病院を変えたきっかけ

そもそもなぜ病院を変えたかというと、妊娠を希望していたためです。

私は入籍後に1型糖尿病を発症しました。

新婚の我々としては将来的に子どもが欲しかったのですが、私が通っていた病院は産科がなく、早々に産婦人科が併設されている病院に変えることにしました。

「1型糖尿病で妊娠希望」となると、血糖管理をさらに気を付ける必要があるようなので、1型糖尿病かつ妊婦さんの診療に慣れている病院であることが必要です。

もともと通っていた病院の担当医におすすめの病院をたずねたところ、2つの病院を提示され、私や家族も色々調べた結果そのうちのひとつの病院に決めました。

ちなみに、私は結婚式の2ヶ月前に入院しています。

そんな状況でも無事に式は挙げられましたが、式当日に血糖値を下げないよう工夫したことや、低血糖になった場合の対策などを下記記事にまとめているので、こちらも参考にしてください。

1型糖尿病を患いながら、結婚式を挙げました。 ―事前準備:当日のインスリン注射と食事のタイミング―

病院を変えたタイミング

病院を変えたタイミングは、新婚旅行に行った後です。

1型糖尿病になって初めての海外旅行だったため、慣れている病院で海外での過ごし方や注意点を確認しました。

1型糖尿病で海外旅行に行く際の参考記事はこちら。

1型糖尿病の心強い見方:はじめての free style リブレ

また、変更先の病院はいつ予約がとれるか分からなかったので、現在の病院の予約を取りつつ、変更先の病院の予約を取ることで、次月のインスリンが足りなくならないようにしました。

変更先の病院の予約が取れて、それまでにインスリンが切れないことを確認してから、現在の病院はキャンセルしましょう。

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病院を変えたことで変わったこと

病院が変われば診察方法なども変わるだろうとは思っていましたが、現在の病院での診察方法が基本だと思い込んでしまっている分、これまでと異なるやり方にいくつか戸惑いがありました。

リブレは自分で紙を印刷

私がもっとも戸惑ったのは、診察時の血糖値の確認方法です。

最初の病院
→ リブレを持参し、診察時に直接PCに繋いで画面上で血糖値を確認

変更先の病院
→ 自宅でリブレの記録を印刷したレポートを病院に持参し、血糖値を確認

リブレはPCの画面上で血糖値の確認ができるので、どの病院もPCに繋げるものなのかと思い、新しい病院でもリブレだけ持っていったら、次回から紙で印刷してください、とのことで、血糖値の確認はしてもらえませんでした…

よく考えれば、印刷した記録を持っていった方が確実だということは分かったはずですが、そんなことはすっかり頭から抜けていました…そのため初診はもったいない時間を過ごしてしまいました…

私のようにならないためにも、初めての病院ではリブレの記録を印刷したレポートを忘れずに持っていきましょう!

穿刺具の変更

病院を変えたことでいつも使用していた穿刺具の取り扱いが無く、穿刺具を変えることになりました。

今まではこちらを使用
ワンタッチペン

そして変えたのがこちら
アボット イージータッチ

初めて使ってみたら…すんごい使いにくい。

針をむき出しにした状態で穿刺具にセットしないといけなかったり、うまく奥までセットされなかったり、何より痛い!

これを使い続けるのはイヤだなーと思い、改めて病院に行った際に穿刺具をまた変えてもらうようお願いしたら、今度はこちらをいただきました。

テルモ メディセーフ ファインタッチプロ

これがビックリ、ほとんど痛みを感じません!!

大抵チクッとした痛みが伴うと思いますが、刺す指によっては本当に痛くないんです。

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穿刺具の刺す単位は、私の場合、

親指:2 → ちょい痛みがある
人差し指~薬指:1 → 痛みほぼなし
小指:ハート → 痛みほぼなし

刺す頻度が少なくまだ指の皮が薄いので単位数自体は低いですが、これまでの穿刺具は同じような単位数でしたが結構痛みがありました。

なんでコレ最初にくれなかったの(笑)

ただ、イージータッチは、針を指に刺す前に誤って刺すボタンや取り外しボタンを押しても、もう一度指し直せましたが、メディセーフ ファインタッチプロは指し直しができないので、誤って刺すボタンなどを押すと捨てるしかありません。

あまり誤ってボタンを押すこともないので、そんなに不便はありませんが、間違えやすい人は刺し直しができる穿刺具を選んだ方が良いかもしれません。

穿刺具が変わって唯一残念なのは、専用の針の大きさが全然違うので、持ち運びに影響が出ています。

左:メディセーフ ファインタッチプロ
右:イージータッチ

イージータッチの針はスーパー小さくて形もスマートで柔らかい素材なので、インスリン関係を入れているポーチにもたくさん入ったのですが、メディセーフ ファインタッチプロの針は、大きいし形も変形型だし素材固いしで全然入らない…ちょっと不便です。

痛みと持ち運びの手軽さを考えたら、痛みの無い方が断然良いので、これは仕方ないですね。

穿刺具に悩んでいる方がいましたら、こちらを試してみてはいかがでしょうか。結構おすすめです!

針の処理

インスリン注射で使用した針は普通のゴミではなく、病院での回収となりますよね。その回収方法も病院ごとに異なるようです。

最初の病院
→ 診察時に回収

変更先の病院
→ 所定のゴミ箱に廃棄

変更先の病院では、糖尿病の方が診察でまわる血液採取室や、糖尿病を診療するフロアなどに、針専用のゴミ箱が置いてあります。

お手洗いにも小さな針専用ゴミ箱がありました。

それだけ糖尿病患者が多いということなのでしょうが、その分の実績があると思うと安心できます。

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脱脂綿などの受け取り

リブレや脱脂綿は病院での受け取りになると思いますが、その受け取り方法も異なります。

最初の病院
→ 診察時に必要なものをまとめて受け取り

変更先の病院
→ 専用カウンターで受け取り

これまで診察時にもらっていたので、変更後はよく専用カウンターに寄るのを忘れていました。

会計時に備品の受け取り確認があったので受け取り忘れることはありませんでしたが、せっかく会計の長い列を並んだのに並び直すはめになるので、ご注意を…

担当医のリブレに対する考え方

これは結構違うなーと思ったことですが、担当医のリブレに対する考え方が、人それぞれなんだな、と感じました。

これはあくまで私の個人的な捉え方になりますが、担当医の口調から感じ取ったのは、

最初の病院
→ 日々のコントロールに欠かせない画期的なアイテムとして強く推奨

変更先の病院
→ 正確な数値が分からないので、基本的に血液で確認することを推奨

私としては、リブレを活用した方が身体的にも精神的にもはるかにラクなので、新しい担当医から穿刺具を積極的に使うよう言われたときは軽くショックでした。

といっても、リブレを否定してるわけではなく、普段の診察もリブレで記録を確認しています。

おそらく、妊娠希望ということで正確な数値を把握してしっかり血糖管理を行うよう伝えたかったのではないかと、今ではそう思います(たぶんだけど)。

リブレについてもそうですが、もうひとつ私が感じたのは、医者の考え方や話し方は人によって本当に異なるということです。

患者側としては自分の病気に関してとても繊細な気持ちだったりするわけで、そのため医者の話し方ひとつで一喜一憂してしまいます。

担当医が変わることで診療の方向性が変わったりしてモチベーションが下がってしまう可能性もありますが、どうしても合わない場合は担当医を変更することを考えるのもイイと思いますし、逆に良い担当医に出会える可能性もあります!

どちらにしろ、病院を変えることで担当医との相性なども関わってくることを念頭においておきましょう。

ちなみに私は、診療の回数を重ねるごとに担当医の人柄などが分かってきたので、今では特に困ることはありません。しいて言えば、億泰(最初の病院の担当医)が懐かしいです(笑)良い先生だったので。

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以上が、病院を変えたことによる私の経験した変化です。

病院の規模などによるのでしょうが、対応が様々なので、変化に柔軟に向き合うよう頑張りましょう!

KUTANECO

KUTANECO

30歳で1型糖尿病が発病。

これまでの日常に、1型糖尿病というスパイスを加えた毎日を綴ることで、私自身の記録に、また同じ環境の皆さまの参考になればと思います。

その他、趣味に関する内容も随時更新します。

また、インスタグラムにて1型糖尿病での生活をコミック風に共有しているので、併せてご覧ください(↓下のアイコンをクリック)

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