こんにちは、KUTANECOです。
私は1型糖尿病として妊娠する前からリブレを使用していましたが、妊娠してからもリブレを使い続けていました。
リブレは、穿刺ではなくセンサーで正確な血糖値を計るには難しいですが、血糖値が上昇しているのか下降しているのか、現状の血糖の動きを知るにはとても便利です。
妊娠中もリブレのおかげでHbA1cを低く抑えることができました。
分娩の際も、きっと長い時間かかるだろうからリブレが付いた状態で挑むつもりが、担当医から
「分娩中はリブレは外してもらいます」
と言われました。
え、まじ???
じゃあ血糖値の確認ってどうするの?
陣痛ツラいって聞いてるのに、計測する余裕なんてあるの?
この記事では、そんな疑問に対する回答と、実際に分娩中どのように対応したかをお伝えします。
なお、記事の内容は私が通院している病院でのやり方ですので、すべての病院で同じように対応しているわけではないと思います。
必ずご自身の病院の方針をご確認いただき、この記事の内容はひとつの参考として読んでいただけたら幸いです。
分娩中の血糖測定方法
私の病院では、分娩中は2時間おきに血糖測定を行うことになっています。
助産師さんと一緒に血糖値を確認し、安定した状態を保ちながら分娩する計画です。
糖尿病内科の先生から、産科の助産師さんなどへ注意事項などを伝達してくれるので、一応安心です。
リブレの使用NGは、帝王切開が原因
私は基本的にリブレを使って血糖測定を行うのですが、担当医に分娩時にリブレを付けてはいけないと言われ、その理由を聞いてみました。
それは、帝王切開が原因なんだそう。
帝王切開になった場合、手術中にリブレの電極がどう反応するか分からないからリブレは必ず事前に外した方がいいそうです。
細かくグイグイ質問しましたが、担当医の曖昧な回答によりあまり明確な理由は分からなかったのですが、帝王切開に使用する機材とリブレとの関係が理由だそうです。
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確かに、分娩中に分娩の機材なりリブレなりに誤作動が生じたらコワいですよね…
普通分娩を予定している場合でも、緊急帝王切開になる可能性もあり、緊急帝王切開の場合はそれだけでバタバタするので、リブレを外すことを忘れる危険性があるとのこと。
なので安全に分娩するには、とりあえずリブレは外し、穿刺により血糖値を測定するのが1番なんだそうです。
穿刺による血糖測定は誰がするの?
では、分娩中の血糖測定は誰がするのか。
陣痛はキツいって聞くし、そんなツラいときに自分で穿刺して測定するなんてムリじゃない!?と思い、担当医に確認したところ、助産師さんが手伝ってくれるらしい。
陣痛が初期の段階はまだ自分で計測する余裕があるけど、しんどくなったら助産師さんにお願いすればやってくれるそうなので、前もってその方向でお願いしておきました。
陣痛に耐えるのでさえしんどそうなのに、自分だけで血糖管理なんてできませんもんね。
穿刺具の用意
穿刺具は、分娩後の入院中も含め、貸し出してくれるとのこと。
普段自分が使用しているものと異なる可能性もあると言われていましたが、私は基本的に貸し出してもらえるようお願いしました。
私の分娩体験談
ここからは私の分娩時の体験を記します。
分娩時の血糖測定
私はもともと計画分娩を予定していて、あらかじめ決めていた分娩日の前日に入院する予定でした。
なので、分娩当日の直前にリブレを外そうと思っていたのですが、予定日よりも前に陣痛が来たため、急遽病院に駆け込み、分娩台に乗る直前にリブレを外しました。
急な陣痛で緊張と焦りもあり、急いでリブレを外してしまい、その瞬間、直前の数値を読み取りしそびれたことに気付き、「あ…」ってなりました(笑)
でも、リブレを外すことを覚えていただけマシだったかもしれません。助産師さんから率先して注意してもらったわけではないので、陣痛でテンパって外すの忘れてた方が大変だったかも…?
その後きちんと穿刺して測定したところ、分娩直前の血糖値は155。
分娩中に低血糖になったときのために、分娩台横にはお水とジュースを置いておきました。
その後は、予定している通り2時間おきに血糖測定を行いましたが、陣痛がツラくなってくると血糖値のことなんて忘れてしまい、ただただ悲鳴をあげていました(笑)
痛みが治まったタイミングでは、痛みに耐えた疲れで力が抜けてしまい、ただただ休みたい一心…助産師さんに「血糖値計りましょうか」と言われるまで気付きもせず、「お願いします…」と指を差し出すので精一杯…
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ここからは痛みと眠気で記憶が定かではありませんが、後半は本当に2時間おきに血糖測定を行っていたか覚えていません…助産師さんも、痛みで騒ぐ私をなだめるのと通常の体調チェックに忙しそうで、血糖測定のこと覚えていたのだろうか…
ですが、体感からして常時低くなることはなかったと思います。
そしてようやく赤ちゃんが生まれ、産後初の血糖値は120でした。
分娩後の数値からして、分娩中は150台をキープしていたように思います。
赤ちゃんの血糖値
産後は赤ちゃんも血糖値を測定されます。
おなかの中でお母さんが高血糖だと、赤ちゃんも高血糖になってしまうため自らインスリンを多く出すようなのですが、生まれてからも高血糖だと勘違いしてインスリンを多く出してしまうため、赤ちゃん自身の低血糖の可能性があり心配でしたが、生まれてすぐ血糖値を計られていて、111で正常とのことでした。
助産師さんがそばで赤ちゃんの血糖測定を行い、その結果を聞くことができたので一安心。
分娩を終えて感じたこと
血糖値を気にしながら分娩するにあたって、気を付けた方がいいと思ったことが2点あります。
①自分でしっかりリブレを外すことを覚えておく
②分娩前に乳製品を摂取しておくと安心
自分でしっかりリブレを外すことを覚えておく
リブレを外すよう言われた場合について、個人的な意見ですが、助産師さんも分娩の準備で忙しそうだったので、自分でリブレを外すことをしっかり覚えておいた方が安全だと思いました。
自分自身、初めての出産だったり、分娩の準備で焦っているかもしれませんが、助産師さんから注意してくれるとは限りません!
分娩前に乳製品を摂取しておくと安心
陣痛などで病院へ行くまでに時間と余裕がある場合は、乳製品を摂取しておくことをおすすめします。
出産までにかかる時間は長いので、その間に低血糖にならないように、血糖値を長らく上昇させる牛乳やヨーグルトを食べておくと、急な低血糖を防げるので気持ち的にも安心して分娩に挑めると思います。
私は普段も、寝てる間に低血糖にならないように寝る前に牛乳を飲んでいるので、陣痛があったときもすでに牛乳を飲んでいたので、多少気持ちにゆとりを持てました。
まとめ
1型糖尿病で出産する場合は妊娠期から注意が必要ですが、いざ出産するときも気になることがたくさんありますよね。
私も直前まで出産時に気を付けることを知らされていなかったので、初めてリブレを外すことを聞いたときは驚きと心配でドキドキでした。
これから出産を迎える1型糖尿病の方がいらしたら、この記事で少しでも分娩時の様子を想像していただき、事前の対策を行って落ち着いて出産に立ち向かってほしいと思います。