[:ja]1型糖尿病を患いながら、結婚式を挙げました。 ―結婚式当日のリアルな血糖値と気を付けたこと―[:]

[:ja]私は1型糖尿病を患いながら、結婚式を挙げました。

この記事では、結婚式当日の私のリアルな血糖値や食事の取り方、気を付けたことなどを載せています。

結婚式当日を安心して過ごすために、事前にどんな準備が必要かを載せた下記記事をもとに書いているので、事前にそちらを読んでいただければより分かりやすいかと思います。

結婚式当日のインスリン注射や食事の取り方に疑問や不安を感じている方は、少しでも参考にしてもらえたら嬉しいです。

1型糖尿病を患いながら、結婚式を挙げました。 ―事前準備:当日のインスリン注射と食事のタイミング―

結婚式の朝~夜までの1日

朝食

結婚式当日の朝。

今日は低血糖が起こらないよう、いつもより血糖値を高めに保つ必要があるため、食事量とインスリンを打つ量に気を付ける必要があります。

朝の血糖値は179
朝食は普段通り。

食パン
グラノーラ
ヨーグルト
コーヒー

総糖質量はおよそ55gです

血糖値がいつもより高い数値だったので、インスリンも普段通り6単位で注射し、高めの血糖値をキープするよう心がけました。

我々は13時から挙式のため、午前中にホテルへ向かいます。時間までに待ち合わせ場所まで行き、そのままブライズルームにて準備が始まります。

昼食

髪型やお化粧を済ました段階で、昼食をとることに。

ウエディングドレスを着ると注射できないので、昼食をとったあとにドレスを着る流れでプランナーにもお願いしていました。

まずは血糖値の測定。
昼食時の血糖値は、、319!!!たかっ!!!

高めの血糖値を保つように調整したつもりが、予想以上に高い(笑)

昼食の内容は、外出先でも食べやすいように、また荷物にならないようにお弁当箱ではなく、タコス(やわらかい生地の方)をラップで包み、持っていきました。

ちなみにタコスは普段からよく作るので、糖質量も把握しています。
私はいつもドン・キホーテでタコスの皮と粉末のタコシーズニング、タコソースを買っています。私が買ってるタコスの皮は1枚で糖質およそ22gで、野菜もお肉もとれるのでおすすめです!

 

 

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今回のタコスの中身は、

レタス
きゅうり
トマト
鶏むね肉(細かく切って塩で味付け)

これにタコソースとマヨネーズを加えたものを2枚食べました。
総糖質量はおよそ50gと予想。

これが結婚式の前に打つ最後のインスリンのため、ここで打ち過ぎないよう注意が必要です。

私は普段、お昼は糖質量50~60gに対し、インスリンは7単位打っています。
そのため、今回も高血糖とはいえ、糖質量の少ない食事内容でもあるため、7単位を打つことにしました。

一応、ンスリンを打つタイミングでは夫にもいてもらい、単位数を確認し合いました。

挙式

さて、いよいよウエディングドレス着用!
ここから新郎新婦は別々の準備です。

ちなみに、我々の結婚式当日の進行は下記の通り。

ウエディングドレス着用後、ファーストミート
館内での写真撮影
両家紹介、集合写真
結婚式
ゲストとの写真撮影
新郎新婦の写真撮影
披露宴
宿泊する客室での写撮影
着替え後、荷物をもって客室へ

この間、私は食事という食事は取らない予定なので、途中低血糖にならないよう新郎と介添人にはブドウ糖を2~3個持っていてもらいました。

高血糖と緊張で(高血糖が起因してるかは分かりませんが)常にハイな状態の私。
式中も肩が震えるほど笑いっぱなし(笑)

式が始まるまでは高血糖のためか喉がよく乾きましたが、式中にお手洗いに行きたくなることもなく(実は心配していた)、無事に終えました。

挙式中は特に飲み食いできない時間帯なので最も低血糖を心配していたのですが、お昼が高血糖だったことに加え、「常にそばにいる新郎や介添人がブドウ糖を持っている」という安心感もあり、低血糖になる心配はありませんでした。

それよりも式中の動きを間違えないか、ということの方が心配でした(笑)

披露宴

披露宴では食事を取らない方向で進めていたので、低血糖にならないよう常にウーロン茶とジュースを私のテーブルに用意してもらいました。

が、ウエディングケーキだけは食べたかった私。

前回の記事でも記載しましたが、ケーキは食べてもすぐに血糖は上がらず、2~3時間してから上がってくることはこれまでの経験で分かっていたので、ウエディングケーキはインスリンを打たないで食べることにしていたのです。

と言っても、高血糖で気持ち悪くならないか不安で、おそるおそる食べました(笑)

インスリンを打ってから食べることに慣れてしまったため、打たないで食べることに少し抵抗を感じました。慣れって怖い。

久々のケーキに喜ぶ私!
しかし、あまり大きいケーキではありませんでしたが、食べてる最中に心配した彼に止められ、結局その半分しか食べられませんでした、、(涙)

そうこうしてるうちに、一度中座してブライズルームへ。

中座は30分。

髪型を変え、リップの色を変え、ドレスを変え、とバタバタ準備していたので、血糖値を測る時間はありませんでした。

体調は悪くなく、むしろ緊張とハイになってるのとで心臓がばくばくしてましたが(いま思うと高血糖のせいだったのかもしれませんが)、低血糖の心配はありませんでした。

その後も披露宴は続きましたが、何事もなくそのまま無事に終了。

ゲストを見送った後は、また客室で写真撮影。

披露宴では新郎新婦お互いに自由に歩き回る進行にしていたので、ゲストと話している最中に低血糖にならないか、などを心配していましたがゲストとの会話や写真に夢中になっていたので、意外と自分でも「体調を心配する」こと自体忘れていました。

いま思うと高血糖で汗かいてたなーとか、心臓ばくばくしてたなーと思うのですが、ゲストとの会話が楽しくてそれすらも気になりませんでした。

もし進行内容が、高砂に座りっぱなしだったり、かしこまった雰囲気の内容にしていたらまた違ったかもしれません。かなり自由な進行にしていたのが、体調のことをイイ意味で忘れることができて逆に良かったのかもしれません。

夕飯

ようやくすべての進行が終わり、着替えて客室へ。

披露宴では、ケーキ以外は1口も食事しなかった我々。緊張からも解放され、一気に疲れが出たので、おなかがすいたすいた。

すぐに夕飯に行く予定だったので、披露宴で食べたケーキの糖質分のインスリンは結局打ちませんでした。

せっかくなので、少しお散歩しつつ近くのホテルで夕飯をいただくことに。

夜の血糖値は282

食事はフレンチのコースで、前菜、メイン、デザートがそれぞれ3種類の中から選ぶ形式でした。

メニューにはガレットなどがありましたが、なるべく糖質量が分かりやすいように、

前菜はサラダとサーモンなど魚介のマリネ
メインは鴨肉のロースト
デザートはクルミとナッツのタルト

を選び、糖質はコースに含まれるフランスパンとデザートでとることにしました。デザートのタルトは糖質量が多そうでしたが、無類のタルト好きなので、そこは我慢せずチョイス。

また、ナッツ(特にクルミ)は低糖質で、血糖の上昇を抑制する効果があると言われているので、むしろ素晴らしい組み合わせ!
※血糖の上昇を抑制する効果については、食べ方にもよると思います。

糖質量をおよそ60gと予想して7単位打ちました。
今夜はホテルに宿泊するので、血糖値を下げるのは自宅に帰ってから本格的に行う予定です。

コース料理は1皿食べ終わらないと次のお皿が出ないので、インスリンを打つ者としては不安な食べ方ではありますが、今回は高血糖ということと、フランスパンが早めに出てきたので、前菜を食べる前に注射しました。

フランスパンは様子を見ながら食べた結果、結局カットした1枚のみをいただきました。

実際そんなに糖質をとってないような気はしましたが、ケーキがどうでるか…

多少のお酒もいただきつつ、結婚式を振り返りながら楽しい夕飯を過ごし、その後、血糖値が高いので少し散歩してからホテルへと戻りました。

就寝前

就寝前には時効型のトレシーバを打っています。

血糖値は204

まあまあ、高いとはいえとりあえず無事に結婚式を無事に終えることができたので、目標は達成。いつも通り6単位打って寝ました。

結婚式当日の血糖値の振り返り

朝の血糖値(179)から昼(319)にかけて異常に高くなってしまいましたが、低いよりは安心できたかな、と思います。ちょっと喉は乾きましたが…

また、結婚式全体を通して疲れるほど歩いたり動作が激しくなかったため(ウエディングドレス着てるので基本的にゆっくり歩きます)、昼の血糖値(319)から、夜(282)にかけてそこまで低くなっていないのかな、と思いました。

余興で踊ったりしたら別かもしれませんが。

あとはウエディングケーキを食べたのも一因ですね。

私ほど高血糖でなかったとしても、披露宴でジュースを飲んだりウエディングケーキを食べることで、後々の低血糖もあまり心配しなくても大丈夫かもしれません。

特に二次会を予定している人は、少し糖分を取っておいた方が良いかもしれませんね。

私は高血糖だったり、高血糖と低血糖のアップダウンが激しかったりすると気持ち悪くなるのですが、この日は緊張でハイになっていたのでそれもありませんでした。

おそらく式が始まれば、体調のことよりも動作を間違えないか、ということの方が心配になってくると思います(笑)なので、低血糖対策を行っていれば、それほど心配しなくても大丈夫な気がしました。

それに、新郎も常に一緒にいるので、なにかあればすぐに助けてくれると思います。相手にブドウ糖を持っていてもらうなど、そういった安心感があれば、結婚式も堂々と迎えられるはずです。

万全な準備で、結婚式に挑みましょう!!!

次回は結婚式翌朝のホテルビュッフェでの食事について記載したいと思うので、そちらも併せて参考にしてください。[:]

KUTANECO

KUTANECO

30歳で1型糖尿病が発病。

これまでの日常に、1型糖尿病というスパイスを加えた毎日を綴ることで、私自身の記録に、また同じ環境の皆さまの参考になればと思います。

その他、趣味に関する内容も随時更新します。

また、インスタグラムにて1型糖尿病での生活をコミック風に共有しているので、併せてご覧ください(↓下のアイコンをクリック)

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