【1型糖尿病で妊娠】ツラくても計画妊娠を頑張ろう!

こんにちは、KUTANECO です。

この度、第一子を妊娠しました。

とても嬉しいことですが、1型糖尿病を患っているため、妊娠するまでの期間がツラかったり、妊娠する前や妊娠が発覚してからの血糖コントロールに問題がないか、いまも不安があります。

この記事では、初めての妊娠で、しかも1型糖尿病というフツーの妊婦さんとは異なる妊娠生活をせきららに語っていきたいと思います。

1型糖尿病を患いながら妊娠を希望する方へ、少しでも不安を共有したり、解消できる内容となれば嬉しいです。

ツラくても計画妊娠を頑張ろう!

私は30歳、結婚して間もない時期に1型糖尿病となりました。

結婚したばかりということもあり、将来的には子どもを授かりたいと思っていたので、当初入院・通院していた病院から、産科があり、1型糖尿病で出産実績のある病院へと早々に移りました。

今回の記事では、妊娠するまでにHbA1cを6.5以下に抑えるためのながーい期間において、
妊娠するまでにHbA1cをどのように下げたか
使いやすかったインスリン
メンタルを保たせた方法
をご紹介します。

この妊活をするまでの期間はメンタル的に1番ツラい時期だと思いますが、1型糖尿病の妊娠希望者はみんな同じ気持ちだと思います。

ひとりで抱えている方は、この記事を通して少しでも気がラクになってもらえたら幸いです。

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計画妊娠をはじめる

妊娠希望として新しい病院に移り、さっそく計画妊娠をはじめました。

計画妊娠とは

妊娠と血糖値には大きな関係性があり、HbA1cが高いと赤ちゃんとお母さん共に合併症の危険性が高まります。

赤ちゃん
・胎児死亡
・先天性奇形
・巨大児
・新生児低血糖症
・呼吸窮拍症候群
・肥大型心筋症
・発育遅延
など

お母さん
・糖尿病網膜症、糖尿病腎症の悪化
・流産、早産
・妊娠高血圧症候群、羊水過多
など

そもそも妊娠すると高血糖になりやすいので、上記の危険を防ぐために妊娠する前からHbA1cを下げておこうということです。

妊娠時に使用するインスリン

妊娠するにあたって、妊娠時の安全性が保証されているインスリンとそうでないインスリンとがあり、今後使い続けるインスリンについて担当医と相談することになります。詳細は下記記事を参照ください。

結婚して一緒に暮らしはじめて、目覚ましどうする?問題をfitbitとMi bandで解決!

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HbA1cを下げるために実践したこと

所説ありますが、私は計画妊娠するにあたり、担当医から目標とするHbA1cは7以下、頑張って6.5以下と言われていました。

HbA1cって、上がるのはすぐだけど、0.1下げるだけでもかなり大変ですよね…

当時、結婚式やハネムーンなどのイベントごとが重なってMAX 8.1までいった私は
まじかよ…
と途方にくれたものです。

そんな私も、はじめはなかなか下がらず悩みました。

そこで、私がやってみて血糖値を下げるのに効果的だった実践方法を紹介します。

食べたものや糖質量をエクセルで記録!

これは計画妊娠をはじめる前からやっていました。

毎日3食のメニューや糖質量、投与したインスリン量を記録するのでかなり地道な作業ですが、あとあと「このメニュー食べるとき、どれくらいインスリン打つといいんだっけ?」というときに役立ちます。

物覚えの悪い私は同じメニューを食べるときによく見直し、「あの時は食前の血糖値がこれくらいで、インスリンX単位で、食後の血糖値はこんくらいだったから、今日はインスリン△単位にしてみよう」という判断がしやすかったです。

詳しいやり方については下記を参照ください。
https://www.kutaneco.com/type1/excel/

リブレの目標範囲設定を狭める!

リブレって、計測した際に表示される数値が多少高いことの方が多いらしいんです(計測するタイミングや、センサーごとに異なる可能性もあるので、正確には血液との計測結果と比較してください)。

私の場合、リブレの数値と血液での計測結果とで+0~50くらいの誤差があります。

50の誤差ともなると、リブレで計測して150だと思ってたのが実は200だった!となるので、結構バカにならないですよね。

それならいっそ、誤差を考慮したうえでリブレの目標範囲を設定すればいいのではというふうに考えました。

そこで、これまでの目標設定70~140を80~120に変更しました。

そして、リブレの目標範囲設定は一目で分かるようにグレーで色付けされているので、その目標範囲からはみ出したら血液で計測してインスリンの追加打ちを検討というルールを決め、これを続けたら毎月、定期的にHbA1cが下がるようになりました!

詳細は下記記事も参照してみてください。

HbA1c 7以下達成!目標値を狭めることが秘訣

速攻型インスリンの活用!

私はもともと時効型インスリンと超速攻型インスリンの2種類を使っていました。

ですが、カレーとか揚げ物を食べたときに油の影響でどうしても血糖値が最初一気に下がり、あとあと上がってくるという傾向が続いていました。

それを担当医に相談したところ、

「速攻型インスリン試してみましょうか~」

なんだそれは。

超速攻型インスリンの効き目が下図のようなかんじだとしたら、

一気に効果が表れ、およそ2~4時間の効果

薄井勲・戸邉一之編集『インスリン療法マニュアル第5版』(文光堂、2019年)21頁

速攻型インスリンはこんなかんじ。

効き目がなだらかで、およそ4~8時間効果が続く

薄井勲・戸邉一之編集『インスリン療法マニュアル第5版』(文光堂、2019年)24頁

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早速 速攻型インスリンを試したら、なんと!スゴくイイ!!

食後は低血糖にならず、かといってあとあと高血糖にもならずに済むという、私的にはかなり大きな救いのアイテムでした!

カレーとか揚げ物に限らず、油多めのお肉を食べるときや、サラダをオリーブオイルと塩で味付けしたときにも最適です。

ただ、気を付けることが2点。

①食事30分前に打つ
インスリン効果が現れるまでに30分かかるので、早めに打つ必要があります。

私の場合、30分前に打つと早めに効果が出るときがあるので、その時の血糖値にもよりますが、20分前くらいに打つようにしています。

②油の少ないメニューのときに使うと逆効果
速攻型インスリンは上の図のような効き目なので、油少なめのメニューのときに速攻型を使うと、最初に血糖値が上がってしまい、あとあと低血糖が続きます。これもツラいです…ジュースを飲んでも飲んでも足りない…

慣れるまでは経験が必要ですが、どんなメニューのときはどのインスリン、と使い分けられるようになると、食事への負担がかなり減りますよ!

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メンタルを維持した方法

そもそも妊活さえできない状況からのスタートなのがツラいですよね…

どうしたってフツーの人よりも人一倍がんばらなくてはいけないので、精神的にキツいのは仕方ないと思います。

そんなときは、自分なりのストレス解消法を見つけてみましょう!

私の場合の、妊活までの期間中に「こうすればスッキリする」と分かったことをご紹介します。

ツラくなったら泣く!

私は特に、これに限ります!!

ひとりのときやお風呂などで、思い悩んでることを声に出すだけでそこそこ発散できますが、泣くことで、自分の中で抱えていたモヤモヤがだいぶ解消されます。

もちろんモヤモヤが解決するわけではないですが、「泣く」という行為は医学的にもストレス解消の効果があるとされているだけあって、かなりスッキリします。

私が気を付けてることは、ひとりのときに泣くことです。誰かに聞いてもらうのも嬉しいですが、

・この気持ちは自分自身がいちばんの理解者(同じ1型糖尿病で妊活している人がいれば共有できるかもしれませんが)
・聞いてる相手からしたら、どう声をかけていいか分からない(相手にストレスを与える可能性も)

など、誰かに聞いてもらうことで、自分または相手に新たなストレスを生みだす可能性もあります。

そういった懸念もあり、気を使う必要がないひとり泣きは私のよくやるストレス発散法です。

同じ境遇の1型糖尿病の人のSNSを検索する

同じように1型糖尿病で妊活している人をSNSで検索すると、同じような状況だったり同じ気持ちを感じたことがあったりと、共通点がとても多く感じました。

それを知ることで、「1型糖尿病の人みんな頑張ってるんだ!」と、とても励まされ、とても心強く感じました。

私もインスタグラムで1型糖尿病になってからの生活をコミック風にして共有させていただいてますが、私もみんなを励ますことのできる内容をお伝えできればと思います(今のところネタになることしか書けてませんが…)。

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まとめ

1型糖尿病というハンデはありますが、妊娠できないというわけではありません。

自分の努力次第でフツーの人と同じように妊娠、出産できるならきっと頑張れるし、頑張った分、きっとカワイイ赤ちゃんに出会えます。それを頑張る糧に、一緒にがんばっていきましょう!

そして、ストレスが溜まったら我慢せずに発散し、自分のメンタルや体調を大切にしましょう。

KUTANECO

KUTANECO

30歳で1型糖尿病が発病。

これまでの日常に、1型糖尿病というスパイスを加えた毎日を綴ることで、私自身の記録に、また同じ環境の皆さまの参考になればと思います。

その他、趣味に関する内容も随時更新します。

また、インスタグラムにて1型糖尿病での生活をコミック風に共有しているので、併せてご覧ください(↓下のアイコンをクリック)

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