1型糖尿病を患いながら、ハネムーンで海外旅行に行くには―海外旅行用 英文カード、糖尿病患者用IDカードを用意しよう―

結婚式も終わり、いよいよハネムーンの準備!
場所はニューカレドニアです!!

旅行好きの私は、旅行の準備や下調べも大好きです。
食事に観光、ショッピング!

しかし、これまでの旅行と違うのは、私が1型糖尿病であること。
今回は、1型糖尿病としてハネムーンを楽しむための準備も必要でした。

なお、下記記事も参考にどうぞ。

1型糖尿病の心強い見方:はじめての free style リブレ

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海外旅行用 英文カード(Diabetic Data Book)を入手しよう

はじめは何に気を付ければいいかさえも分からなかったので、とりあえず億康(私の担当医。詳しくはこちら)にハネムーンに行くことを伝えました。

そこで「必ず持っていって」と言われたのが、こちら。

こちら、1型糖尿病(もちろん2型も)の人が海外旅行に行くときに必須の海外旅行用 英文カード(Diabetic Data Book)です。

表紙には糖尿病患者であることが5ヶ国語で書かれており、万が一海外で倒れたり、病院に行ったりしても、糖尿病患者であることが一目で分かる代物です。

中面は、治療中の内容や合併症の状況などが書けるようになっているので、担当医に書いてもらいましょう。

こんなかんじです。

裏表紙はこんなかんじです。

言語は英語、フランス語、スペイン語、中国語、ハングル語の5ヶ国語で書かれています。

ニューカレドニアの公用語はフランス語なので、これひとつで持病のほとんどのことが伝わるのは助かります。

もともと糖尿病患者用IDカード(緊急連絡用カード)ももらっていて、外出時は常時持ち歩いているのですが、併せて持っていくように言われました。

ちなみに、英文カードも糖尿病患者用IDカードも億康からもらえましたが、もし難しい方は(社)日本糖尿病協会から入手しましょう。

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海外旅行用 英文カードの使い方

この英文カード、いつどこで見せるかというと、特に決まりはありません。1型糖尿病で困ったことがあった場合に出すと効果的です。

私は旅行先の保安検査で使用しました。

空港の保安検査で英文カードを見せるとスムーズ

日本は日本語が通じるので問題ありませんが、戸惑うのは旅行先ですよね。特に自分が喋れない言語だとなおさら。

私の場合、ニューカレドニアの空港の保安検査で英文カードがとても活躍しました。

ニューカレドニアでは離島にも行ったので、

ヌメア(本島)出発時
イルデパン(離島)出発時
ヌメア出国時

の3回使用しました。

なぜこのタイミングで役に立つかというと、理由は2つあります。

リブレを使用していることを伝えるため

リブレを腕に付けていたので、金属探知機を通る前に英文カードと腕のリブレを見せて1型糖尿病であることを伝えました。

リブレが付いてても金属探知機を通って大丈夫なようですが、万が一なにかの影響で壊れたらかなり困るため金属探知機を通らずに保安官のボディチェックを受けました。

私は夫がフランス語を喋ることができるのでそのおかげもありましたが、金属探知機の前で躊躇するかんじで立ち止まり、英文カードとリブレを見せながら「ここ通れません」的なジェスチャーしたらボディチェックしてくれました(笑)

英文カードもじっくり見られるかとおもいきや、表紙だけ見て「OK~」的な雰囲気で、意外とすんなり対応してくれました。

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インスリンや針を機内に持ち込むため

インスリンは、スーツケースに入れて預けてしまうと凍って使えなくなるため、手荷物で機内に運ぶ必要があります。

また、機内食を食べるときもインスリン注射を打つので、針も必要です。機内食が出なくても、万が一ロストバゲージ(預けた荷物が遅延、紛失すること)があった場合の予備として手荷物に持っておくと安心です。

それらをエックス線に問題なく通すためには1型糖尿病であることを伝える必要があるため、この英文カードが役に立ちます。

私は一度、保安官に1型糖尿病であることを伝える前に手荷物をエックス線に通してしまい、大量の薬っぽいのと針が写ったエックス線画像を見た保安官が「ヤバイもの持ってるやつがいるぞ!」的な感じでビックリしてたので(笑)、ちゃんと手荷物を通す前に英文カードを見せましょう。

英文診断書を用意するかどうか

英文カードの他にも、英文の診断書を持っていると安心と聞きましたが、私は用意しませんでした。

ニューカレドニアの公用語がフランス語なのと、用意するのに結構費用がかかるようなので、「英文カードあるしいいや」と思って。

実際、英文カードだけで十分伝わりました。

私の場合、夫がフランス語が話せるということもありましたが、それでも英文カードだけで分かってくれてたと思います。

というのも、上記3箇所の保安検査すべてチラッと見せただけでめっちゃうなずいてて、対応もスムーズでした。

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夫も保安官から「1型?2型?」と聞かれたらしく、これはニューカレドニアに限ったことかもしれませんが、おそらく日本よりも1型糖尿病の方(あるいは旅行者)が多いのではないかと思います。

日本で生活してて、糖尿病に1型、2型と2種類あることがあまり知られていないと感じるので、1型と聞いてフツーに受け入れてくれることにとても安心感がありました。

話を戻しまして、英文診断書は一概に不要とは言えませんが、行先にもよると思うのでその都度確認して用意するかどうか判断してほしいと思います。

まとめ

1型糖尿病を患っていて海外旅行に行く方は、必ず事前に海外旅行用 英文カードを用意しましょう。

5ヶ国語が記載されているので、ほとんどの国で通用するはずです。

ヨーロッパ方面など、国によっては日本よりも1型糖尿病患者が多いことから、スムーズな対応をしてくれるかもしれません。

ちなみに、糖尿病患者用IDカードは1回も使いませんでした。
英文カードの方が詳細に書かれているため、それを優先的に使っていたので。

ただ、万が一英文カードを紛失した場合のために、糖尿病患者用IDカードも持っていきましょう。

1型糖尿病で海外旅行へ行くとなると不安があると思いますが、だからこそ安心して旅できるように事前の準備をしっかり整えましょう。

KUTANECO

KUTANECO

30歳で1型糖尿病が発病。

これまでの日常に、1型糖尿病というスパイスを加えた毎日を綴ることで、私自身の記録に、また同じ環境の皆さまの参考になればと思います。

その他、趣味に関する内容も随時更新します。

また、インスタグラムにて1型糖尿病での生活をコミック風に共有しているので、併せてご覧ください(↓下のアイコンをクリック)

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