[:ja]1型糖尿病を患いながら、結婚式を挙げました。 ―ホテルビュッフェでの糖質量の計算と食べ方―[:]

[:ja]1型糖尿病でもビュッフェ形式の食事で血糖値の調整がうまくできるでしょうか?

今回、私は結婚式を終え、式を挙げたホテルで1泊し、翌朝はホテルの朝食でビュッフェをいただくことになりました。

1型糖尿病になって初めてビュッフェ形式で食事をするので、どのように糖質量を計算したか、血糖値がどう変化したかを記事にしたいと思います。

※結婚式当日の過ごし方については下記を参照

1型糖尿病を患いながら、結婚式を挙げました。 ―事前準備:当日のインスリン注射と食事のタイミング―

[:ja]1型糖尿病を患いながら、結婚式を挙げました。 ―結婚式当日のリアルな血糖値と気を付けたこと―[:]

ホテルの朝食は和御膳か洋食ビュッフェ形式が選べました。

血糖値を気にするなら断然、和御膳を選んだ方が糖質量の予測が立てやすく、急激な血糖値の上昇を防ぎやすいと思います。

が、個人的にビュッフェが大好き!
絶対ビュッフェ!!

問答無用でビュッフェを選んだものの、インスリン注射をしてる身としてはなかなか難しい食べ方。

今回どのように食べたかというと、まず一通り並べられているメニューを確認し、

・メインで糖質をとるメニュー
・多少の糖質が含まれているであろうメニュー

2種類に分類しました。

メインで糖質をとるもの

パン類

パンの種類が食パンからスイーツ系まで多種多様なので、スイーツ系は少し高く見積もって、それぞれ糖質量を予測しながら取りました。

ちなみに、パンによって糖質量は様々なのはもちろんですが、私がいつも参考にしているパンの種類の糖質量は下記の通りです。

食パン1切れ:約20g
あんぱん:約60g
※あんぱんは大きさや砂糖がまぶしてあるかで多少前後します。

よく食べるパンやよく買うパン、好きな種類のパンを見てみると、各種どこで買っても大体同じくらいの糖質量だと思います。そのため、ビュッフェなどで糖質が分からないときは、普段食べてるパンと大きさやまぶしてあるもの、中に何が入ってるかを比べて、なんとなく「これぐらいの糖質量かな」という予想を立てることができます。

また、他の種類のパンでも、「なんとなくこれくらいかな」という参考にしやすいです。

例えばクリームパンだと、あんぱんのあんこがカスタードに変わったようなものだから、同等か少し高いかな、くらいの予想が立てられると思います(普段目にしないものだと予想を立てるのは難しいとは思いますが)。

ジュース類

ビュッフェの飲み物も種類が多いですよね。

特にフルーツを使ったジュース。たとえフルーツを使っていても、ジュースになれば砂糖を加えたりするので血糖値をすぐに上昇させるので、万が一低血糖になったとき用に取っておくのも一つの手です。

私はただ単に飲みたいという欲望で(笑)気になるものを2種類ほど厳選し、コップの半分弱くらいとり、あとは紅茶やコーヒーなどにしました。

牛乳も好きなので、低GI値ということもあり、200ml(糖質10g)ほど取りました。

※GI値については、下記参照
1型糖尿病になって、初めての低血糖

デザート

昨日が結婚式ということでケーキを食べているので、私は今回は取りませんでした。

が、デザートも種類が多く、モノによって糖質量に幅があると思います。
特にケーキ類は後から血糖が上がってきたりしてインスリンを打つタイミングと合わせるのが難しいですよね。

私の中でのデザートの糖質のイメージですが、

洋菓子は高い!後から血糖値が上がってくる!
和菓子も高い!すぐに血糖値が上がる!
ちなみに、お煎餅も結構高い!

洋菓子はケーキ、和菓子はあんこ類を想像しています。

洋菓子は小麦粉や生クリーム、カスタードクリームが多く使われ、チョコや油を使っているドーナツなどは脂肪分も含まれるため、血糖値を上げにくくするほか下がりにくい傾向にあるようです。

和菓子はあんこの豆類に限らず砂糖や求肥、もち粉など血糖値をすぐに上昇させるものが多く含まれています。

これらのことを踏まえて、インスリン量を考える必要がありそうですね。

気を付けること

ほとんどの糖質はこれらで摂取することにし、先にプレートに必要分を取って、おかわりはしないようにしました。

そうすれば、主食でとる糖質量をガチッと固定させることができます。

多少の糖質が含まれているであろうメニュー

サラダやタンパク質類

サラダはもちろん、オムレツやハム、チーズ、ソーセージなどのたんぱく質系はバクバク食べました。ビュッフェにはほぼ必ずあり、糖質を気にしないでいいメニューの代表ではないでしょうか。

特にサラダを先にたくさん食べておくと、血糖値の上昇を抑える効果があるので、ビュッフェのときこそたくさん食べるべきメニューですね。

調理されたおかず系

調理されたおかず系には、様々な種類がありますよね。
お肉メインのおかずやじゃがいもメインのおかず、麺類など。

私はパンを主食として取っているので、糖質の高いイモ類や麺類は控えました。
※パンを取らずイモ類や麺類を主食にするなら、それなりに食べてOKだと思います。

肉類のおかずは、調味料が使われてるのでおかわりは控えましたが、それでもちゃんと1品2~3口は食べられるように取りました。

フルーツ

フルーツもビュッフェではたくさん揃ってあって、魅力的ですよね。
私はフルーツが大好きですが、果糖があるので食べすぎには注意したいところ…

なので泣く泣く厳選しました…

フルーツには低GI値のものもたくさんあるのですが、どれが低GI値か、ということまでは把握していないので、食べすぎて高血糖になり、気持ちわるくなるのもイヤだし…ということで、普段食べる機会の少ないメロン1択に絞りました。

気を付けること

特におかず系のメニューについて、あまり糖質が入っていないだろうというメニューでも、実際どれほど砂糖が使われているか、調味料の把握まではできないので、取りすぎには注意しました。

また、1種類のおかずに様々な食材が使われているので、思いがけず糖質量の高いものを食べていた!なんてことにならないよう、1~2口分だけ取ることをお勧めします。

全体の糖質量

先に全体の糖質量を決めて当てはめていくというよりかは、取ったものの全体の糖質量を確認する、という風にしました(多少我慢したところはありますが)。当てはめ方式だとどうしても難しいし、目の前に食べたいものがあるのに食べられないのはそれだけでストレスですからね。

私は全体的に、60gちょっとくらいかな、という予測になりました。

結構取ったような気がしましたが、(概算で)糖質カウントしていないオムレツやウインナーなどもあるので、そう考えると結構食べられる!

ビュッフェ前とビュッフェ後の血糖値

食事前の血糖値は246。結構たかい(笑)
結婚式後ということもあり、血糖値を高めに保っていたのでこんな数値に。

ここ最近、朝食では糖質50g前後に対し6、7単位くらいしか打ってなかったのですが、この血糖値とこれから食べる量を考えて2桁の10単位を打ってみることに!

もちろん野菜ファースト、タンパク質、最後にパンの順番で食事しました。

そして昼食前の血糖値を測ってみると…359!!わお!(笑)

完全なる計算ミス(笑)
やはりビュッフェは難しいですね(笑)

1回でそううまくコントロールできないので仕方ない…と自分を励ましつつ、やはりショック…

ビュッフェで気を付けること

今回はじめてビュッフェに挑戦しましたが、結局食べたいものが多すぎて欲張ってしまったのかな、という気がしました。特に「多少の糖質が含まれているであろうメニュー」の予測がうまくできず、自分にイイように糖質量も少なく見積もってしまったのかも…

実際の総糖質量が誤っていたのか、インスリン量が少なかったのか分かりかねますが、そもそも外食は家庭料理よりも味付けなどがしっかりしてるので、糖質も高めに考えた方が良いのかもしれません。

なので、次回からはインスリン量を気持ち高めに打つようにしようと決めました!もちろん、取ってくるメニューにもよりますがね。

最悪、ジュース類があることを確認しておけば、インスリンが効き過ぎても対処できます。

あとは、なんのビュッフェかによってもインスリン量は変わるかもしれませんね。今回私は洋食ビュッフェでしたが、和食メインのビュッフェやデザートビュッフェなどもあります。

いずれにしろ、各メニューを先に見て、上記2つの分類をし、その中でそれぞれ食べたいモノをピックアップしていけば、糖質量の予想を組み立てやすくなると思います(私自身は失敗しましたが…次こそはもう少しうまくやれる気がしています)。

たとえビュッフェでも、美味しく楽しく食事できるようになりたい。
うまく食事できるようになったら、これからは心配せずいつでもビュッフェを楽しめます!

失敗したからこそ、「次こそは」という気持ちで今後もビュッフェ形式の食事を挑戦してみようと思いました。[:]

KUTANECO

KUTANECO

30歳で1型糖尿病が発病。

これまでの日常に、1型糖尿病というスパイスを加えた毎日を綴ることで、私自身の記録に、また同じ環境の皆さまの参考になればと思います。

その他、趣味に関する内容も随時更新します。

また、インスタグラムにて1型糖尿病での生活をコミック風に共有しているので、併せてご覧ください(↓下のアイコンをクリック)

目次