[:ja]1型糖尿病になって、初めての低血糖[:]

[:ja]1型糖尿病で入院してから約2週間強、退院することが決まりました。

午前中に手続きを済ませ、母と一緒に帰宅し、1型糖尿病になって初めての入院食以外の食事にとてもうきうき。
真夏だったので、お蕎麦におかずをつけてもらって、「このくらいの量かな?」とわりとざっくり計ったのち、美味しくいただきました。

寝てばかりの生活に慣れてしまったため、帰って食事を済ませたら疲れてしまい、そのまま休むことにしました。

ふと、目を覚ますと、、

 

あつい。

 

頭から汗をかいてる。
気付くと、手に力が入らない。

 

これはまさか。

 

初めて低血糖症状を自覚しました。
手に力が入らず多少の震えがあるなか、血糖測定を行ったところ、65。

 

わお。

 

実際に数字を見ると余計に焦ります。

しかし、退院したばかりで、まだブドウ糖も用意していなかったため、母に1~2スプーン程度の砂糖を水に溶かして砂糖水をつくってもらい飲んだところ、15分程で120まで戻りました。

なんというか、RPGで瀕死状態のキャラクターがHP回復のための薬草を使用したときのように、力が入ってくる感覚。

低血糖になった原因を探るため振り返ってみると、やはりお昼にとったお蕎麦が原因だろう。
わりとざっくり量ったため、ちゃんと正確にグラム数を量らなくてはいけないと思ったら、大雑把な私にとって相当面倒だなと思ってしまいました…

また、後になって分かりましたが、お蕎麦のGI値が低いことも原因だったようです。

GI値とは、食後の血糖値の上昇を示す指標で、glycemic index(グライセミック・インデックス)を略したものだそうです。
GI値が高いほど、食後の血糖が一気に上がり、逆に低いと血糖を上げるスピードがゆるやかなのだそう。

山に例えると

GI値が高いものは、マッターホルンのように急上昇

 

GI値が低いものは、エアーズロックのようになだらかに上昇

 

 

なんとなく、こんな感じのイメージ。

例えばGI値が高いものを摂取した際に、血糖が上がってくるタイミングでインスリンがうまい具合に効いてくると、

ピンク:インスリン
黄色 :血糖
青  :血糖値100にあたるライン

こんな風に、左側の黄色の矢印(血糖)が上がってくるタイミングでピンクのインスリンが効き、右側の黄色の矢印のように上がり過ぎず、理想的な動きになります。マッターホルンの頂上まで到達しません。

 

逆に、GI値が低いものを摂取し、インスリンが強く効きすぎると

こんな風に血糖が100以下になってしまい、70以下になると低血糖症状が出てくる、というわけです。エアーズロックが崩れていく感じですね。

 

食品におけるGI値を知ることは、血糖を安定させたり、低血糖にならないようにするためにとても重要であることが分かりますね(この図で分かるかどうかは別として)。

お蕎麦のGI値は60以下と、低い部類に入るようです。そのため、インスリンの効きの方が早く出てしまい、低血糖を起こしたのだと思います。

話には聞いていた低血糖症状、手に力が入らず、しかも震えるので、低血糖に気付いてもブドウ糖を摂取するために袋を開けたり、ジュースの缶やペットボトルを開けるのも難しいときがあるかもしれないな、と思いました。

でも、そんな時は焦らず、まわりの人に頼ろうと思います。
小さなことでも、自分にとっては命に関わること。

そして、そんな小さなことから、まわりの人に1型糖尿病への理解を深めてもらえれば、自分の気持ちを少しずつラクにしてくれると思うのです。[:]

KUTANECO

KUTANECO

30歳で1型糖尿病が発病。

これまでの日常に、1型糖尿病というスパイスを加えた毎日を綴ることで、私自身の記録に、また同じ環境の皆さまの参考になればと思います。

その他、趣味に関する内容も随時更新します。

また、インスタグラムにて1型糖尿病での生活をコミック風に共有しているので、併せてご覧ください(↓下のアイコンをクリック)

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