1型糖尿病になりました

30歳の夏 結婚式2ヶ月前 1型糖尿病と宣告されました。 「糖尿病?1型??」 突然の病名宣告、そして2週間の緊急入院を余儀なくされました。 どのような病気なのか、詳しい内容を把握していなかったのでつい「お仕事休める!」と思ってしまいました。 私は1型糖尿病の中でも『劇症1型糖尿病』です。 多くの方は緩やかに発症するようですが、私は例外的に急激に発症したようです。それが『劇症』型(劇症型の特徴として唯一当てはまらなかったのは、膵島関連自己抗体が陽性だったことが挙げられますが)。 私は下記のようにして発症しました。  

≪自覚症状1日目:ある日の水曜日~木曜日≫

職場にて、昼食後におなかが張った感覚があり、それが2日程続きました。 2日も続くのはおかしいなと思い、また体調もそぐわなくなり、その日仕事を続ける気力がなく、早退しました。 病院に行く元気もなく、痛みがあるわけではなかったので(どちらかというと気持ち悪い感覚があり)そのまま帰宅し、市販の痛み止めを飲みました。

≪自覚症状3日目:金曜日~土曜日≫

早退した翌日からお休みをとっており、車で旅行の予定だったため、予定通り外出しました。 しかし、ここからおなかの調子が悪化してきます。車で座っているときは痛みはなかったのですが、立って歩き続けているとおへその周囲一帯がジンジンと痛み始めました。

≪自覚症状5日目:日曜日≫

歩くと痛くて立っていられないけれど、座ると落ち着く。明らかにおかしいと思い、帰宅の際に病院に寄ることに決めました。 週末でも受け入れてくれる病院を探すため、#7119(救急相談センター)に電話し、空いている病院を探してもらいました。 ※救急相談センターは、急な病気の相談窓口として24時間対応してくれます。 私はここで休日外来を受け付けている病院を探してもらいました。 病院名と住所や電話番号を音声ガイダンスで聞き取るので、電話する際はメモとペンをご用意することをお勧めします。 実際に受け付けてもらえるかは病院に直接問い合わせる必要があるため、自宅から最も近い病院に電話をかけ、症状を伝えると受け入れOKとのこと。 車でそのまま病院まで直行し、救急外来として診てもらうことができました。 問診、触診、エコーを行ってもらい、結果… 「何も異常が見当たりません」 いやいや、絶対うそだ。あり得ないぐらいおなか痛いんですけど。 もう一度必死に痛みの詳細を伝えても、処方されたのは痛み止めと整腸剤。 それで¥7,000って、、、 市販の薬もらいに来たわけじゃないんだけど。 「吐き気があったり、実際に嘔吐があった場合は危ないですが、今は何も問題なさそうです」 納得いかないまま帰路につきました。  

≪自覚症状6日目:月曜日(祝日)≫

処方された薬を飲みつつ、調子も少し戻ったので、夫(入籍済み)と結婚指輪を受け取りに出かけました。が、やはり歩き続けていたら痛くなってきたため、指輪を受け取り早々に帰宅しました。

≪自覚症状6日目:月曜日(祝日)22:30≫

帰宅後は休むことで体調が落ち着きました。 しかし、22:30頃から吐き気を催してきました。そろそろ寝る予定だったため、寝て忘れようと思い、ベッドで横になったのですが、、 気持ち悪い。 吐き気が収まらず、何度もトイレに起きましたが、特に嘔吐があるわけではありません。何度も起きるので、一緒に寝ている夫に悪いと思い、リビングに移りました。 だんだんと汗もかいてきました。暑いのは夏だからだと思い、クーラーをつけましたが、冷や汗のせいで寒くなったり暑くなったりでクーラーを付けたり消したり。 吐き気が続くため寝れず、だんだんと立ち上がる気力も無くなり、「明日は会社休もう」と考え始めます(頭が回転していないせいか、その時点で救急車を呼ぼう、という発想はありませんでした)。

≪自覚症状7日目:火曜日 朝方≫

暑さと吐き気が続くので、しきりにポカリと水を交互に飲みます。 するとついに、嘔吐してしまいました。何度か嘔吐を繰り返しているうちに夫が起きだし、嘔吐&ぐったりしている私を見て「胃腸炎だ」と思ったようです。 それでも意識はしっかりしていたので、救急車ではなく、近くに住む両親に電話し、日曜日に受診した病院へ車で連れて行ってもらうことにしました(本当に救急な人がほかにもいるかもだし、となぜか遠慮してしまう自分)。 まだ通常の外来受付時間よりも早かったため、救急外来に向かいましたが、同じタイミングで救急車が着き、後回しにされてしまいました。 救急車を呼ぶのを遠慮してしまったことを後悔するくらい、気持ち悪さと喉の渇きが止まりませんでした。 ようやく呼ばれ、すぐに血液検査と点滴を打ってもらいました。 そして、冒頭に至ります。 自覚症状から1週間で、未来永劫インスリンと共に生きていかなくてはいけない人生になるなんて。 結婚指輪を受け取った翌日から入院する私って。 私の人生の分岐点ともいうべき1週間が経ち、いよいよここから、1型糖尿病生活を繰り広げることとなります。
KUTANECO

KUTANECO

30歳で1型糖尿病が発病。

これまでの日常に、1型糖尿病というスパイスを加えた毎日を綴ることで、私自身の記録に、また同じ環境の皆さまの参考になればと思います。

その他、趣味に関する内容も随時更新します。

また、インスタグラムにて1型糖尿病での生活をコミック風に共有しているので、併せてご覧ください(↓下のアイコンをクリック)

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